土製牛|特選画廊|ヨコタ博物館

土製牛

■DATA:長さ30㎝ 高さ16㎝

タイ中央部の県であるロッブリーは、9世紀ころにはクメール勢力が統治した地でも あります。また14世紀にはアユタヤ王朝が副都とし、王朝を建造した歴史ある土地で もあります。紀元前には土器が焼かれていて壺や器が多数出土しています。出土品の この牛は腹が平らで背中がふくよかです。ユーモラスな顔もしているので、当時この ロッブリーに住んでいた人の心のゆとりまで思いが及びます。日常生活に使用したも のではなく、副葬品ではないかと考えられています。何故、背中に穴が開いているの かは不明です。