黒色線刻土器|特選画廊|ヨコタ博物館

黒色線刻土器

■DATA:高 紀元前1世紀  高25.0㎝ 胴 24.0㎝

タイ北東部のウドーンターニー県・ノーンハーン郡にあるバンチエンという小さな村では、1966年に彩文土器が発見されると、その後の調査によってここは少なくとも紀元前1500年頃から紀元3世紀にわたって集落と埋葬地として利用されてきた場所ということが分かりました。ここでは豚を家畜として飼っていたとされ、東南アジアでも最も古い稲作が行われていた跡も見つかり、高度な農耕文明の存在が明らかになりました。 発掘された土器は黒色、灰色、彩色に大別することができます。この黒色線刻土器は、よく見ると、細い線が白い粘土で象ガンされているようにもみえます。埋葬品として大事に作られていたのではないかと思われます。