灰釉碗|特選画廊|ヨコタ博物館

灰釉碗

■DATA:高8.5㎝ 径16.5㎝

クメール王国は6世紀に始まったとされ、9世紀にはアンコールに都城を建設し、現在 のカンボジアを中心とする地域で栄えました。施釉陶器は9世紀後半に誕生し当初は 灰釉のみでした。この碗はクメールの代表的な製法で作られ、特徴は平底、糸切りで 作成されています。10~11世紀のものと見られています。クメール陶器には日常用い る飲食器の類はなく、宗教的儀式など特別な用途を考えるべきだそうです。